情けは人の為ならず
猛暑と節電で厳しい夏を迎えられていることは両親や日本の友達から聞いていたのですが、被災地の皆さんはどんな生活をされているのだろう、といつもいつも思っていました。
そんな中、数年前にリタイヤした父が、先日、片道6時間半かけて宮城県の気仙沼までボランティア活動に出かけたので、父から被災地の様子を色々と聞くことが出来ました。
お礼に、と現地の方が街を案内して下さったようですが、ひどい地盤沈下の見られる気仙沼の街は作業こそ行われているものの人の姿はほとんどなく、腐った大量の魚の強い異臭がたちこめ、押し上げられた船は今もそのままそこに残っている状態。数年前に父達が旅行した美しかった海岸の姿は跡形もなかったそうです。ニュースや新聞で被災地の様子を見ていたけれど、実際に足を運んでみるとその光景は非常に生々しく痛々しいもので、まだまだ辛くて大変な状況だということがよく分かった、と父は言っていました。
アメリカでは日本をサポートしようという大きなチャリティーイベントこそなくなってきましたが、今でも引き続き、所々に募金箱が設けられていたり、Tシャツなどを購入し日本へ寄付を送る、などの義援金活動が出来るので、私もこれからも何らかの形でサポートを続けていきたいと思います。
さて、ボランティアを終えた父、気仙沼の様子を話す時は悲しそうな表情だったのですが、「俺も誰かの役に立つことが出来たんだと思ったら嬉しかったよ。ボランティアの醍醐味ってこういうことかもな。」と、とても満足そうでもありました。そして、そんな父の横で、「情けは人の為ならず、だね。」と母。(情けは人のためにならない、ではなくて、情けは巡り巡って結局は自分のためになる、という意味なんですよね♪)
父の今回の気仙沼でのボランティア活動は、こうやって父とそして母の元に「満足や喜び」のキモチとして返ってきたんだなあ・・・なんて思いました。二人とも、ご苦労様。
東北の皆さん、頑張って下さい。世界中のみんなが応援し続けています!
by kickpop | 2011-07-04 07:58 | 癒し